この記事を読むと柿の効能や栄養素、薬膳について知ることが出来ます^^
柿の効能と薬膳

日本の秋の風景に必ず見られるのが、赤くてたわわに実った柿の木です。
熟した柿は、甘くて美味しいです。
渋柿だって一手間掛ければおいしい干し柿になります。
ところが、柿は甘くて美味しいだけではありません。
昔から薬膳の効能があるとされています。
古い昔から干し柿は旅の携帯食でもありました。
柿は温かみのある色をしていますが、薬膳的な性質をみると、体を冷やす「寒性」の性質を持っています。
それによって「体の余分な熱」を取るのに効果的なのです。
柿はお酒によるほてりや不調を改善してくれます。
お酒を飲む前に生の柿を一個食べておくと悪酔いを防止してくれます。
これは柿に酒の酔いを冷ます作用があるからです。
二日酔いで気分が悪い時は よく熟した甘柿を一個食べると良いです。
アルコールが抜けて気分が回復します。
ビタミンCが肝臓の働きを助け、解毒を促すからです。
柿は風邪を予防します。
柿を食べていると風邪を引きにくくなります。
ビタミンCやビタミンAがウィルスに対する免疫力や抵抗力を高めます。
それでのどなどの粘膜を強化してくれるからです 。
柿は、へたの部分にも効能があります。
柿のへたは、漢方では柿(し)帝(てい)といわれています。
しゃっくりが止まらない時、へた10個をカップ1杯の水で煮だして飲みます。
この煎じ汁は夜尿症にも効きます。
また、これをしもやけの患部に直接塗っても効果があります。
また柿の葉は、日陰に干しておいてお茶にすると良いです。
このお茶は、ビタミンCが豊富でビタミン不足を補ってくれます。
常飲すると新陳代謝を活発にしてくれます。
そのほか、動脈硬化の予防や高血圧症、利尿効果もあります。
柿の栄養素は?

柿の栄養素→ビタミンC
柿1個に100mgのビタミンCがはいっています。
これは、大人に必要な1日の摂取量と同じです。
強い抗酸化作用があるので、アンチエイジングに効果的です。
そのほか、シミ、たるみ、美肌効果疲労回復などにも効果があります。
柿の栄養素→βカロテン
体内でビタミンAに変わります。
免疫機能や身体の抵抗力を高めてくれます。
風邪をひきにくくなる、がん予防にも期待できます。
またビタミンCと一緒に取ると相乗効果が高まります。
なので肌荒れに効果がありますし、美肌にも期待ができます。
特に干し柿は、生柿の2倍のβカロテンがあります。
柿の栄養素→タンニン
タンニンは、ポリフェノールの一種です。
柿が渋いのはタンニンが原因です。
渋を抜いてもタンニンは残っています。
血液中の毒素や悪玉コレステロールを減らして、血液の流れを良くしてくれます。
それによって新陳代謝が良くなります 。
柿の栄養素→カリウム
むくみの原因は体内に溜まった余分な水分です
柿にはカリウムが豊富にふくまれていますので、高血圧やむくみに効果的です。
足がつる、疲れる、高血圧、不整脈、尿が出にくい時はカリウム不足かもしれません
成人男子は1日に2500mg, 女性は2000mgが必要です。
干し柿一個に670mgのカリウムが入っています。
柿の栄養素→マンガン
柿に豊富に含まれているマンガンには糖質や脂質の代謝に働きかける酵素をサポートする役割があります。
ダイエットにおすすめの理由は?

さて、柿にはいろいろな薬膳効果もあり、また美肌効果などにも効果があるようですが、次に柿でのダイエットを紹介します。
丸ごと生の柿で置き換えダイエット
柿は腹持ちのいい食べ物です。
3食のうち1日1回食事の代わりに柿を食べる置き換えダイエット方法です。
カロリーが低いので、1日1食だけでも置き換えると総カロリーをかなり減らすことができます。
注意しなければいけないには、1日3食とも置き換えることをしないことです。
柿だけでは、栄養不足になりますので、後の2食はきちんと食事をすることです。
柿をデザートに
柿をデザートにすることで、満腹寒を得る食事法は、わりと現実的ではないかと思います。
柿は、特にヨーグルトとの相性もいいので、一緒にデザートとして食べるのもいいかもしれません。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を整え便秘の予防や解消にもなります。
柿を食事の中に取り入れる
柿のを食事の中に取り入れるダイエット法も試してみる価値はあると思います。
サラダにしたり、酢の物にも合います。
柿の天然の甘みは、料理にお砂糖いらずです。
特にお酢やヨーグルト、チーズとの相性はとてもいいです。
柿ダイエットで注意すること
柿は低カロリーですが、ノンカロリーではありません。
食べ過ぎは、カロリー過多になります。
また、甘い柿は糖分が多く糖分の過剰摂取で糖尿病のリスクを高めます。
バランスよく食べることが大切です。
柿に含まれているタンニンは鉄分と結びついて沈殿させる作用があります。
柿ダイエットで柿をたくさん食べると鉄分不足を起こすことがあります。
レバー・青魚・貝類のように鉄分の多くはいっている食品も積極的に食べた方が良いです。
また、柿は体を冷やしますので、冷え性には注意する必要があります。
まとめ
柿は昔から栄養価も高く、葉っぱもへたも薬になってしまうほどすごい果物です。
効能を見ても病気、美肌、アンチエイジングととても幅広いです。
最近は、柿を使っての商品化もすすんでいます。
柿の豊富なビタミンやカリウムは、体内の不要物を外に追い出してくれ、体のサビ(酸化)による 嫌な臭いを消す効果がります。
柿渋を使った口臭予防の歯磨き剤や体臭予防の石けん、シャンプー、サプリメントが販売されています。
そのままで食べたり、干し柿にしても美味しいのですが、デザートや料理の食材としても幅広く使われています。
また、柿酢のように柿の効能を持った調味料などもあります。
食べ過ぎには注意をし、柿を上手に取り入れると病気の予防をしながら健康に過ごせると思います。